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妊娠中・授乳中に精神科の薬は飲める?自己中断のリスクと受診時に確認すること

[2026.08.05]

妊娠が分かったときや、出産後に授乳を始めるとき、「精神科の薬を飲み続けても赤ちゃんに影響はない?」「今すぐ薬をやめたほうがよい?」「薬を飲むなら母乳をあげてはいけない?」と不安になる方は少なくありません。

インターネットでは、「妊娠中は薬を一切飲んではいけない」「この薬なら絶対に安全」「母乳に薬が移るから授乳は禁止」といった断定的な情報も見かけます。しかし、精神科の薬については、妊娠中・授乳中だから一律に服用できないわけではありません。一方で、すべての薬を同じように考えることもできません。

大切なのは、薬による影響だけを見るのではなく、治療をやめた場合に起こり得る症状の再燃や、母体の心身の状態、妊娠週数、出産予定、赤ちゃんの健康状態などを含めて、一人ひとりにとっての利益とリスクを検討することです。

この記事では、妊娠中・授乳中の精神科薬物療法について、受診時に医師へ伝えたい内容、確認しておきたい質問、薬の種類ごとに検討されるポイントを分かりやすく解説します。現在薬を服用している方は、この記事だけで薬を中止・減量・変更せず、処方した医師と産婦人科医へ相談してください。

【結論】妊娠中・授乳中でも、精神科の薬を使うことはあります

最初に結論をお伝えすると、妊娠中・授乳中でも、必要性と安全性を個別に検討したうえで精神科の薬を使用することはあります。

判断のポイントは、「薬を飲むか、飲まないか」という二者択一だけではありません。現在の薬を続ける、用量を調整する、別の薬へ変更する、薬の数を整理する、心理的支援や生活調整を組み合わせるなど、複数の選択肢があります。

特に覚えておきたいのは、次の4点です。

  • 妊娠や授乳が分かったという理由だけで、薬を自己判断で急に中止しない

  • 薬の影響だけでなく、治療しないことによる母体と赤ちゃんへの影響も考える

  • 薬の一般名、用量、服用回数、妊娠週数、授乳状況などを正確に共有する

  • 精神科・心療内科、産婦人科、必要に応じて小児科が連携して方針を決める

米国産婦人科学会(ACOG)も、妊娠または授乳しているという理由だけで、精神科の薬を一律に差し控えたり中止したりしないよう勧めています。これは「どの薬でも安全」という意味ではなく、母体の病状と治療中断のリスクまで含め、個別に判断する必要があるという考え方です。

なぜ「すぐに薬をやめる」が最善とは限らないのか

赤ちゃんへの影響を心配して薬をやめたくなるのは、自然な気持ちです。しかし、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬、気分安定薬などの一部は、急に中止すると離脱症状が現れたり、もともとの症状が再燃したりすることがあります。

たとえば、急な中止や減量によって、めまい、吐き気、頭痛、不眠、強い不安、焦燥感などが起こることがあります。また、うつ病、不安症、双極症、統合失調症などの症状が再び強くなれば、食事や睡眠が十分に取れない、妊婦健診へ通えない、自分を傷つけたくなる、産後に育児が続けられないといった問題につながる可能性もあります。

妊娠中・産後のこころの不調を治療せずにいることにも、次のようなリスクがあります。

  • 食事、睡眠、服薬、妊婦健診などの自己管理が難しくなる

  • 不安や抑うつが強くなり、日常生活や仕事、家族関係に影響する

  • 飲酒や喫煙などに頼りやすくなる

  • 自傷や自殺の危険が高まることがある

  • 双極症では躁状態や重い抑うつ、産後の急激な再燃につながることがある

  • 幻覚、妄想、強い混乱がある場合、本人と赤ちゃんの安全確保が必要になる

したがって、「薬を飲まないこと=リスクがゼロ」ではありません。薬を使う場合のリスクと、薬を使わず病状が悪化するリスクの両方を比べる必要があります。

妊娠中の薬の影響は、時期によって検討点が異なります

妊娠中の薬について相談するときは、妊娠何週なのかが重要です。同じ薬でも、妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期、出産直前では、医療者が確認するポイントが異なります。

妊娠初期

妊娠初期は、赤ちゃんの体の器官がつくられていく時期を含みます。そのため、薬と先天異常との関連が主に検討されます。ただし、どの妊娠にも薬とは関係なく一定の確率で先天異常は起こり得ます。薬を飲んでいたあとに問題が見つかったとしても、それだけで薬が原因とは限りません。

妊娠に気付かず薬を飲んでいた場合も、服用したという事実だけで慌てて結論を出さず、薬の名前、量、服用した時期を確認して専門家へ相談しましょう。

妊娠中期から後期

妊娠中期から後期には、赤ちゃんの成長、母体の体重や血糖、薬による副作用、出産に向けた治療計画などが検討されます。妊娠によって体内の水分量、代謝、腎機能などが変化し、薬の血中濃度が妊娠前と異なることもあります。妊娠前と同じ量を飲んでいても、効き方が変わったと感じる場合は医師に伝えてください。

出産直前から産後

出産に近い時期まで一部の薬を服用していると、出生後の赤ちゃんに眠気、筋緊張の変化、哺乳のしにくさ、呼吸の状態の変化、落ち着かなさなどが一時的にみられることがあります。これらは「新生児適応症状」などと呼ばれることがありますが、薬の種類や用量、服用時期によって状況は異なります。

この可能性があるからといって、出産前に全員が薬を中止すべきということではありません。母体の再発リスクが高い場合は継続が重要なこともあります。産婦人科や出産予定施設に薬の情報を事前に共有し、出生後に赤ちゃんを観察できる体制を整えることが大切です。

「先天異常」「出生後の症状」「母乳への移行」は別の問題です

妊娠・授乳と薬について調べると、異なる種類のリスクが一緒に語られ、不安が大きくなることがあります。次の3つは分けて考えましょう。

  1. 妊娠中の曝露と先天異常・胎児発育との関連
    主に妊娠中に胎盤を通じて赤ちゃんが薬の影響を受ける可能性を検討します。

  2. 出産前の曝露と出生後の一時的な症状
    出産直前までの服用によって、新生児に一時的な眠気や哺乳のしにくさなどが出る可能性を検討します。

  3. 授乳中の母乳を介した曝露
    母乳へ移る薬の量、赤ちゃんが実際に摂取する量、赤ちゃんの月齢や代謝能力などを検討します。

ある薬が母乳中から検出されることと、その薬が赤ちゃんに臨床的な問題を起こすことは同じではありません。また、妊娠中の使用に注意が必要な薬でも、授乳中の評価が同じとは限りません。ネット上の「危険」「安全」という一語だけでは判断できない理由です。

精神科の薬の種類別に、医師が検討すること

以下は一般的な考え方です。同じグループの薬でも成分ごとにデータや注意点が異なります。表を見て自分で薬を変更するのではなく、診察で何を確認すればよいかを知るためにご覧ください。

薬の種類 主な検討事項 受診時に確認したいこと
抗うつ薬 これまでの治療効果、再発歴、妊娠時期、出生後の一時的症状、母乳への移行 今の薬を続ける利益、変更による再燃リスク、出産施設への共有事項
抗不安薬・ベンゾジアゼピン系薬 用量、服用頻度、長期使用、出産直前の使用、赤ちゃんの眠気や哺乳 急な中止を避ける方法、頓服の使い方、代替となる治療の有無
睡眠薬 成分ごとの違い、服用時刻、翌朝の眠気、出産後の夜間育児への影響 不眠の原因、薬以外の対策、授乳や夜間対応を含む安全な計画
抗精神病薬 再発予防の必要性、体重・血糖など、妊娠中の血中動態、出生後の観察 継続の必要性、妊娠中の検査、産後の再発予防、授乳方針
気分安定薬 薬ごとに異なる胎児への影響、血中濃度の変化、再発リスク 妊娠前からの計画、検査の頻度、出産前後の用量調整、授乳の可否
ADHD治療薬など 症状による生活上の支障、薬ごとの情報、母体の血圧や食欲 継続が必要な場面、休薬・変更の利点と不利益、産後の生活設計

抗うつ薬

SSRI、SNRIなどの抗うつ薬は、妊娠中・授乳中にも使用経験が蓄積されている成分があります。一方で、薬ごとの研究量は同じではなく、妊娠後期の使用と出生後の一時的な症状との関連など、確認すべき点があります。

すでに症状が安定している薬を、妊娠を理由に別の薬へ変更すると、変更中に症状が悪化することもあります。そのため、「一般に情報が多い薬へ必ず変更する」とは限りません。これまで効いた薬、効かなかった薬、副作用、再発歴を踏まえて検討します。

抗不安薬・ベンゾジアゼピン系薬

抗不安薬や一部の睡眠薬として使われるベンゾジアゼピン系薬では、服用量、毎日使用しているか頓服か、出産に近い時期かどうかなどが重要です。長期間服用している薬を急に中止すると、強い不安、不眠、離脱症状が生じることがあります。

減量や変更が必要な場合も、医師が経過を見ながら段階的に行います。授乳中は、赤ちゃんの眠気、哺乳力、呼吸、体重増加なども確認します。

睡眠薬

「睡眠薬」は一つの薬ではなく、作用の仕方や持続時間が異なる複数の薬を含みます。不眠を放置すると、気分の悪化や産後の再発につながる場合もあるため、単に睡眠薬をやめるだけでは十分ではありません。

生活リズム、吐き気、頻尿、むずむず脚、強い不安、抑うつなど、不眠の原因を確認し、薬以外の対策も組み合わせます。産後は夜間授乳や抱っこがあるため、薬を飲んだあとの眠気や転倒、赤ちゃんとの添い寝など、安全面も医師と家族で相談しましょう。

抗精神病薬

統合失調症、双極症、重いうつ病などに使われる抗精神病薬は、病状の再燃を防ぐために継続が重要なことがあります。妊娠中は、薬の種類に応じて体重、血糖、血圧などの確認が行われます。出産後は睡眠不足をきっかけに症状が悪化する方もいるため、服薬だけでなく、家族の支援や休息の確保を含む再発予防計画が大切です。

授乳については、成分、用量、赤ちゃんの状態によって評価します。特に慎重な管理が必要な薬もあるため、精神科医、小児科医、産婦人科医と相談してください。

気分安定薬

気分安定薬は、薬ごとの違いが特に大きい領域です。

バルプロ酸は、妊娠中の使用による胎児への重大な影響が知られており、妊娠する可能性のある方への使用には厳重な検討が必要です。現在服用中に妊娠が分かった場合は、自己判断で中止せず、できるだけ早く処方医と産婦人科へ連絡してください。急な中止で双極症やてんかんなどが再燃する危険もあるためです。

ラモトリギンは、妊娠中に薬の血中濃度が変わりやすく、妊娠中から産後にかけて効果や副作用を見ながら調整が必要になることがあります。リチウムは、胎児への影響、母体の腎機能・甲状腺機能、血中濃度、分娩時の水分状態、産後の用量などを含めた計画が必要です。日本では2026年に妊娠に関する添付文書上の扱いが見直されましたが、「誰でも安全に使える」という意味ではありません。専門的な管理のもとで利益とリスクを評価します。

ADHD治療薬・その他の薬

ADHD治療薬などは、薬の種類や症状による生活上の支障によって判断が分かれます。服薬をやめることで仕事、運転、家事、安全管理が難しくなる方もいます。継続、減量、休薬のそれぞれについて、日常生活への影響まで含めて相談します。

漢方薬、ハーブ、サプリメント、市販薬も、「自然由来だから安全」とは限りません。産婦人科で処方された薬を含め、使用しているものをすべて伝えてください。

妊娠が分かったときに、まず行うこと

精神科の薬を服用中に妊娠検査薬が陽性になった場合は、次の順番で確認しましょう。

1.薬を自己判断で止めない

薬を急に止めることで、離脱症状や病状の再燃が起こることがあります。次の服用をどうすべきか迷う場合は、処方した医療機関へ早めに連絡してください。インターネット上の体験談や薬の添付文書の一文だけを見て、自分で調整することは避けましょう。

2.服用しているものを一覧にする

お薬手帳を用意し、処方薬だけでなく、次の情報をまとめます。

  • 薬の商品名または一般名

  • 1回量、1日の服用回数、頓服の頻度

  • いつから服用しているか

  • 最後に服用した日時

  • 市販薬、漢方薬、サプリメント、ハーブ製品

  • アルコール、喫煙、カフェインの状況

薬の現物や包装、薬局でもらった説明書の写真があると、確認しやすくなります。

3.妊娠週数と受診予定を確認する

最終月経の初日、妊娠検査薬が陽性になった日、産婦人科の受診予定を伝えます。すでに妊娠週数や出産予定日が分かっていれば共有してください。

4.精神科と産婦人科の双方へ知らせる

精神科には妊娠の可能性や妊娠週数を、産婦人科には精神科の診断名、症状、薬の内容、通院先を伝えます。相互に情報を共有できると、出産場所や出生後の観察を含めた計画を立てやすくなります。

授乳中に精神科の薬を使うときの考え方

授乳中の薬については、「母乳へ移るか」だけでなく、母乳中の濃度、赤ちゃんが摂取する量、赤ちゃんの体内で薬を処理する力、治療を続ける必要性などを総合して判断します。

特に、生後間もない赤ちゃん、早産児、低出生体重児、肝臓や腎臓に病気がある赤ちゃん、体調不良や脱水がある赤ちゃんでは、より慎重な検討が必要です。一方、月齢が進み、健康状態が安定している赤ちゃんでは、同じ薬でも評価が異なる場合があります。

授乳を続けるかどうかは、薬の情報だけで決めるものではありません。母乳育児を希望する気持ち、母親の睡眠と回復、赤ちゃんの栄養状態、家族の支援、ミルクを併用できるかなども大切です。完全母乳、混合栄養、人工栄養のいずれを選んでも、母親を責める必要はありません。

授乳中に赤ちゃんの様子で確認すること

薬を使いながら授乳する場合は、医師から説明された観察項目に加えて、次のような変化がないか見ておきましょう。

  • いつもより極端に眠り続け、起こしても反応が弱い

  • 吸う力が弱い、授乳量が減った

  • 体重が増えにくい

  • 逆に落ち着かず、強く泣く、震えがある

  • 嘔吐や下痢が続く

  • 呼吸が苦しそう、顔色が悪い

気になる変化があれば、自己判断で母乳や薬を中止する前に、小児科と処方医へ連絡してください。反応が乏しい、呼吸が苦しそう、けいれんがあるなど緊急性が高い場合は、救急要請を検討してください。

「授乳直後に飲めば必ず安全」という単純なルールもありません。薬によって、血中濃度が高くなる時間や半減期が異なり、毎日服用する薬では服用時刻だけで曝露を大きく減らせないことがあります。服用時刻を調整したい場合も、医師や薬剤師に確認しましょう。

妊娠を希望している段階で相談するメリット

可能であれば、妊娠してからではなく、妊娠を考え始めた段階で精神科・心療内科と産婦人科へ相談することをおすすめします。妊娠前であれば、病状が安定している時期に、時間をかけて治療計画を見直せます。

妊娠前の相談では、主に次の内容を確認します。

  • 現在の診断と、これまでの重症度

  • 過去に薬を減らしたり中止したりしたときの経過

  • 入院、自傷、自殺企図、躁状態、精神病症状の有無

  • 効果があった薬、効果が乏しかった薬、副作用が出た薬

  • 現在の薬の必要性、用量、薬の数

  • 妊娠中に必要となる検査や産婦人科との連携

  • 出産後の再発予防、睡眠確保、家族の支援

  • 授乳の希望と、薬を続ける場合の選択肢

薬を変更する場合も、妊娠前に効果と副作用を確認できれば、妊娠後に急いで調整するより落ち着いて進められます。ただし、薬を減らすこと自体を目標にするのではなく、症状の安定を保てる計画にすることが重要です。

受診時に医師へ伝えたいチェックリスト

妊娠中・授乳中の相談では、限られた診察時間で必要な情報を伝えられるよう、次の項目をメモしておくと役立ちます。

ご本人について

  • 妊娠を希望している、妊娠している、授乳している、のいずれか

  • 妊娠週数、出産予定日、出産予定施設

  • 産婦人科の通院先と担当医

  • 現在困っている症状と、生活への影響

  • 診断名、初めて症状が出た時期、これまでの治療歴

  • 入院歴、自傷・自殺企図、躁状態、幻覚・妄想の経験

  • 睡眠時間、食事、仕事、育児、家族の支援状況

  • 持病、アレルギー、妊娠・出産歴

薬について

  • お薬手帳と、すべての処方薬の一覧

  • 市販薬、漢方薬、サプリメント、ハーブ製品

  • 実際に飲んでいる量と時間(処方どおりでない場合も率直に)

  • 薬を飲み忘れる頻度、頓服を使う頻度

  • 効果を感じている症状と、副作用

  • 過去に中止・減量したときの症状

  • 過去に効かなかった薬や、強い副作用が出た薬

赤ちゃんについて(授乳中の場合)

  • 生年月日、在胎週数、出生時体重、現在の体重

  • 早産や低出生体重の有無

  • 持病、肝臓・腎臓の病気、治療中の病気

  • 完全母乳、混合栄養、人工栄養の別

  • 1日の授乳回数とミルク量

  • 眠り方、哺乳力、体重増加などで気になること

精神科・産婦人科・小児科の連携が大切です

妊娠・出産・授乳期のこころの治療は、一つの診療科だけで完結しないことがあります。

精神科・心療内科は、診断、症状の重さ、過去の再発歴、薬の治療効果を評価します。産婦人科は、妊娠経過、胎児の発育、出産方法や出産施設の体制を確認します。小児科は、出生後の赤ちゃんの状態や授乳中の観察について助言します。必要に応じて、助産師、保健師、薬剤師、自治体の母子保健担当者などとも連携します。

こころの症状が強いときは、薬の相談を先延ばしにしないでください

妊娠中や産後は、ホルモンの変化、身体の負担、睡眠不足、生活環境の変化が重なります。次のような状態がある場合は、通常の予約日を待たず、医療機関へ早めに連絡してください。

  • 死にたい、自分を傷つけたいという考えが強い

  • 自分や赤ちゃんを傷つけてしまいそうで怖い

  • 何日もほとんど眠れず、活動が異常に増えている

  • 話が止まらない、考えが次々に浮かぶ、浪費や危険な行動がある

  • 誰かに狙われていると強く感じる、声が聞こえる

  • 強い混乱があり、現実的な判断ができない

  • 食事や水分がほとんど取れない

  • 赤ちゃんの世話や自分の身の回りのことができない

今すぐ本人や赤ちゃんの安全が保てない場合、意識や呼吸に異常がある場合は、119番へ連絡するなど緊急の対応が必要です。一人で抱えず、家族や身近な方にも助けを求めてください。

横浜・関内・馬車道で、妊娠中・授乳中のこころの不調をご相談ください

ココロセラピークリニック横浜関内馬車道は、妊娠を希望している方、妊娠中・授乳中に不安や抑うつ、不眠などでお困りの方からのご相談を受け付けています。

診察では、現在の症状、過去の経過、服用中の薬、妊娠週数や授乳状況を確認し、薬を使用する利益とリスク、治療を変更する場合の注意点を一緒に検討します。

初診は対面診療です。再診は状態や治療内容に応じてオンライン診療をご案内できる場合があります。受診の際は、お薬手帳、母子健康手帳、検査結果、他院からの紹介状など、お持ちの資料をご持参ください。

当院は、みなとみらい線「馬車道駅」5番出口から徒歩2分、JR「関内駅」北口・横浜市営地下鉄「関内駅」9番出口から徒歩3分です。平日は22時まで、土日祝日は19時まで診療しています。予約枠に空きがあれば当日のご予約も可能です。

「薬を飲んでいるから妊娠を諦めなければならないのでは」「授乳を続けたいと医師に言いにくい」と、一人で結論を出す必要はありません。希望や不安を率直にお伝えください。一緒に現実的な選択肢を整理していきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1.精神科の薬を飲んでいるときに妊娠が分かりました。今日から中止すべきですか?

原則として、自己判断で急に中止しないでください。薬によっては離脱症状や病状の再燃が起こる可能性があります。薬の名前、用量、服用時期、妊娠週数を確認し、できるだけ早く処方医と産婦人科へ連絡しましょう。妊娠に気付かず服用していた場合も、服用した事実だけで結論を出さず、個別に評価を受けることが大切です。

Q2.抗うつ薬や睡眠薬を飲んでいると、授乳はできませんか?

薬を飲んでいるという理由だけで、授乳が必ず禁止になるわけではありません。母乳へ移る量や赤ちゃんへの影響は、成分、用量、赤ちゃんの月齢・在胎週数・健康状態によって異なります。授乳を続ける場合は、眠気、哺乳力、体重増加などを観察します。薬を続ける必要性と授乳の希望を、精神科医、産婦人科医、小児科医へ伝えて相談してください。

Q3.妊娠する前に、より安全といわれる薬へ変更したほうがよいですか?

変更が適切な場合もありますが、全員に変更が必要とは限りません。現在の薬で安定している方は、変更によって症状が再燃する可能性もあります。過去の治療反応、病状の重さ、薬ごとの情報、必要な用量などを比べて判断します。妊娠を考え始めた段階で相談すると、症状を確認しながら計画的に検討できます。

まとめ

妊娠中・授乳中でも、必要性を個別に検討したうえで精神科の薬を使用することがあります。大切なのは、「薬はすべて危険」「この薬なら絶対に安全」と一律に考えないことです。

  • 妊娠が分かっても、処方薬を自己判断で急に中止しない

  • 薬のリスクと、病気を治療しないリスクの両方を検討する

  • 妊娠週数、薬の名前と量、過去の再発歴、授乳中の赤ちゃんの状態を共有する

  • 精神科・心療内科、産婦人科、必要に応じて小児科と連携する

  • 妊娠を希望する段階から相談すると、より計画を立てやすい

薬について不安がある方は、インターネットの情報だけで判断せず、現在の状況を医師に伝えて相談してください。ご本人のこころの安定と、赤ちゃんの安全の両方を大切にしながら、納得できる治療方針を一緒に考えていくことが重要です。

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