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月経前に情緒不安定になるPMDD(月経前不快気分障害)とは

[2025.08.17]

目次

  1. はじめに

  2. PMDD(月経前不快気分障害)とは

  3. PMSとの違い

  4. PMDDの主な症状

  5. 原因とメカニズム

  6. よく合併する疾患とその特徴

  7. 自分でできるセルフケア

  8. 医療機関での治療法

  9. 受診の目安

  10. 横浜・関内・馬車道で心療内科をお探しの方へ(当院のご案内)

  11. FAQ(よくある質問)


1. はじめに

「生理前になると気分が落ち込んで涙が止まらない」「普段なら気にならないことに強くイライラしてしまう」

こうした悩みは、多くの女性が経験しています。
一般的に知られているのはPMS(月経前症候群)ですが、その中でも特に精神症状が重く、日常生活や仕事に深刻な影響を与えるのがPMDD(月経前不快気分障害)です。

PMDDは「怠け」や「甘え」ではなく、医学的に認められた病気です。特に20代・30代の女性に多く、横浜・関内・馬車道エリアでもご相談に来られる方が増えています。


2. PMDD(月経前不快気分障害)とは

PMDDとは、排卵後から月経開始までの時期(黄体期)に強い精神症状が出現し、月経が始まると改善する病気です。
米国精神医学会(DSM-5)でも診断基準が定められており、国際的にも病気として正式に認められています。

主に見られるのは「気分の落ち込み」「情緒不安定」「イライラ」などの精神症状で、これが毎月繰り返し現れることが特徴です。


3. PMSとの違い

  • PMS(月経前症候群)
     頭痛・腹痛・乳房の張り・むくみといった身体症状が主体。精神症状も出るが軽度のことが多い。

  • PMDD(月経前不快気分障害)
     精神症状が中心で、日常生活や仕事に大きな支障をきたす。抑うつや不安が強く、うつ病に近い状態になることもある。

👉 つまりPMDDは、PMSの「重症型」ではなく、精神的なつらさが主役の独立した病気なのです。


4. PMDDの主な症状

PMDDでよく見られる症状は以下の通りです。

  • 強い抑うつ感や絶望感

  • 涙もろさ、情緒不安定

  • 怒りやすさ、攻撃的なイライラ

  • 強い不安や焦燥感

  • 集中力の低下、判断力の低下

  • 倦怠感、無気力

  • 「消えてしまいたい」と思うほどの気分の落ち込み

これらが月経のたびに繰り返されるため、学業・仕事・家庭生活に深刻な影響を及ぼすことがあります。


5. 原因とメカニズム

PMDDの原因は完全には解明されていませんが、主に次の要因が関与しています。

  • ホルモン変動:排卵後のエストロゲンとプロゲステロンの急激な変動

  • セロトニン代謝の異常:脳内の神経伝達物質が乱れることで気分が不安定に

  • 遺伝的要因:家族歴があると発症リスクが高まる

  • ストレスや生活習慣:睡眠不足や過労で悪化しやすい

特にセロトニンの関与は大きく、うつ病や不安障害に似た症状が出やすいことが特徴です。


6. よく合併する疾患とその特徴

PMDDの方は、他の精神疾患を併発するケースも少なくありません。

  • うつ病
     気分の落ち込みが周期に関係なく続く。PMDDが加わると症状がより重くなる。

  • 不安障害(パニック障害・社交不安障害)
     動悸や過呼吸、強い不安を伴い、PMDDの時期に悪化する。

  • 適応障害
     職場や家庭のストレスが契機。PMDDと重なると症状が顕著になる。

  • 双極性障害
     気分の波が大きい。PMDDとの区別が難しいため専門医の診断が重要。

  • 摂食障害
     食欲のコントロールが乱れやすく、ホルモンの影響を受けて悪化しやすい。

👉 このようにPMDDは単独で存在するだけでなく、他の疾患を悪化させる要因にもなるため、放置せず医療機関での評価が必要です。


7. 自分でできるセルフケア

  • 規則正しい睡眠

  • カフェインやアルコールを控える

  • 軽い運動(ウォーキングやヨガ)

  • 栄養バランスの良い食事(ビタミンB6・カルシウム・マグネシウム)

  • 症状日記をつけて周期を把握する


8. 医療機関での治療法

  • SSRI(抗うつ薬):セロトニンを安定させる効果

  • 低用量ピル:ホルモンの変動を抑えて症状を軽減

  • 漢方薬:抑肝散・加味逍遙散など体質に合わせて処方

  • 認知行動療法(CBT):思考や行動のパターンを見直し、感情をコントロール


9. 受診の目安

  • 毎月のように月経前に強い落ち込みやイライラがある

  • 家族や仕事に支障が出ている

  • 「生理が来れば楽になるけど、その前が毎回つらい」

  • 周囲からも「変わってしまう」と指摘される

👉 これらに当てはまる場合は、心療内科や精神科受診のサインです。


10. 横浜・関内・馬車道で心療内科をお探しの方へ 🌸

当院「ココロセラピークリニック横浜関内馬車道」は、PMDDや女性特有のメンタル不調に力を入れています。

  • 🚉 駅近:関内駅・馬車道駅から徒歩圏内

  • 🌿 落ち着いた立地:人通りが少なく、自然を感じられる道沿いで安心

  • 💳 自立支援医療制度対応:医療費の負担を軽減

  • 🖥 オンライン診療:ご自宅からの受診も可能

  • 🤝 寄り添う診療:一人ひとりに合わせた治療をご提案

🌱 「限界になる前に相談できる」環境を整えています。心が少しでも軽くなるように、私たちがサポートいたします。


11. FAQ(よくある質問)

Q1. PMSとPMDDはどう違うのですか?
👉 PMSは身体症状中心、PMDDは精神症状が強く生活に支障をきたす点が大きな違いです。

Q2. 生理が始まれば楽になるのですが、それでも病気ですか?
👉 はい。毎月繰り返され生活に支障をきたすなら、治療対象になります。

Q3. 婦人科と心療内科、どちらに行けばいいですか?
👉 ホルモン治療は婦人科、精神面は心療内科が得意。併用が最適なケースも多いです。

Q4. 放置するとどうなりますか?
👉 うつ病や不安障害へ進展するリスクがあります。早めの受診がおすすめです。


まとめ

PMDDは「気のせい」や「性格の問題」ではなく、脳とホルモンの変化が関わる医学的な病気です。
横浜・関内・馬車道エリアで「月経前の情緒不安定」に悩んでいる方は、ぜひ「ココロセラピークリニック横浜関内馬車道」にご相談ください。

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