物忘れが多い

「物忘れが多い」とは、最近あった出来事や約束、⽇常的なタスクなどを思い出せない状態 を指します。物忘れは誰にでも起こりうることであり、年齢に関係なく経験することがあり ます。しかし、その原因や頻度、程度によっては、⽇常⽣活に⽀障をきたすこともあります。 物忘れは⼀時的なものから慢性的なものまで様々で、ストレスや疲労などが影響すること が多いです。ここでは、物忘れの原因や関連する病気、そして治療法について詳しく解説し ます。

物忘れの原因は？

1. ストレス

過度なストレスは、記憶⼒を低下させる⼤きな要因です。仕事や家庭、⼈間関係の 問題がストレスを引き起こし、物忘れを引き起こすことがあります。

2. 過労

過労は⾝体的・精神的なエネルギーを消耗させ、記憶⼒を低下させます。⻑時間の 労働や休息不⾜が原因で、物忘れが増えることがあります。

3. 睡眠不⾜

⼗分な睡眠が取れていないと、脳が⼗分に休息できず、記憶⼒が低下します。睡眠 の質が悪い場合も同様です。

4. ⽣活習慣の乱れ

不規則な⽣活リズムや栄養バランスの悪い⾷事、運動不⾜も、記憶⼒を低下させる 要因となります。特にアルコールやカフェインの過剰摂取は注意が必要です。

5. 加齢

年齢を重ねるとともに、脳の機能も徐々に低下し、記憶⼒が衰えることがあります。 これは⾃然な⽼化現象の⼀部です。

6. 精神的な負担

不安や抑うつ状態などの精神的な負担も、記憶⼒に悪影響を与えます。精神的な疲 労が物忘れを引き起こすことがあります。

物忘れを引き起こす病気は？

1. うつ病

うつ病は、⻑期間にわたる抑うつ気分や無気⼒感が特徴で、記憶⼒が低下すること があります。物忘れもその⼀つの症状です。

2. 不安障害

不安障害は、過度な不安や⼼配が持続する状態で、これにより集中⼒が低下し、記 憶⼒が悪くなることがあります。特に全般性不安障害では、物忘れが頻繁に⾒られ ます。

3. 認知症

認知症は、記憶⼒や判断⼒、認知機能が低下する病気です。アルツハイマー型認知

症や⾎管性認知症が代表的で、物忘れが顕著に現れます。

4. 注意⽋陥・多動性障害（ADHD）

ADHD は、注意⼒の持続が難しく、集中⼒の⽋如が特徴です。これにより、物忘れ が多くなることがあります。

5. ⼼的外傷後ストレス障害（PTSD）

PTSD は、過去のトラウマや⼼的外傷が原因で、フラッシュバックや過度の緊張状 態が続く病気です。これにより、記憶⼒が低下し、物忘れが増えることがあります。 6. 双極性障害

双極性障害は、気分の極端な変動を特徴とする病気で、気分の⾼揚期や落ち込み期 に記憶⼒が低下することがあります。

物忘れの治療法は？

1. ⽣活習慣の改善

規則正しい⽣活リズムを作ることが⼤切です。⼗分な睡眠を取り、バランスの取れ た⾷事を摂り、適度な運動を⾏うことで、脳の機能を改善し、記憶⼒を向上させま しょう。また、リラクゼーション法を取り⼊れることも効果的です。

2. ストレス管理

ストレスを適切に管理する⽅法を学びましょう。リラクゼーション法、深呼吸、瞑 想、ヨガなどを取り⼊れることで、精神的な緊張を和らげ、記憶⼒を改善すること ができます。また、趣味や好きなことに時間を使うことで、ストレスを軽減するこ とも効果的です。

3. ⼼理療法

認知⾏動療法（CBT）は、物忘れの治療に⾮常に効果的です。ストレスや不安の原 因を認識し、それに対する対処法を学ぶことで、記憶⼒を向上させることができま す。また、カウンセリングを通じて感情を整理し、ストレスを軽減することも有効 です。

4. 薬物療法

場合によっては、医師が適切な薬を処⽅することがあります。うつ病や不安障害に 対しては、抗うつ薬や抗不安薬が処⽅されることがあります。これにより、精神的 な問題が改善され、記憶⼒が向上することがあります。

5. 脳トレーニング

脳を活性化させるためのトレーニングを⾏うことも効果的です。例えば、クロスワ ードパズルや数独、読書、楽器演奏など、脳を使う活動を⽇常⽣活に取り⼊れるこ とで、記憶⼒を向上させることができます。

6. サポートネットワークの活⽤

家族や友⼈、同僚など、信頼できる⼈々に気持ちを話すことで、⼼が軽くなること があります。また、同じような経験を持つ⼈々と⽀え合う⾃助グループも物忘れの

管理に役⽴ちます。

7. 環境の整備

⽣活環境を整えることも重要です。居住環境や作業環境を快適にすることで、集中 ⼒を⾼め、記憶⼒を向上させることができます。

8. 運動とリフレッシュ

適度な運動は、脳の機能を活性化させ、記憶⼒を向上させる効果があります。ウォ ーキングやジョギング、ヨガなど、⾃分に合った運動を取り⼊れましょう。また、 ⾃然の中で過ごす時間を増やすことで、リフレッシュすることも⼤切です。 9. リラクゼーション法

リラクゼーション法を定期的に実践することで、精神的な緊張を和らげることがで きます。例えば、アロマセラピーやマッサージ、温かいお⾵呂に⼊ることなどが効 果的です。

10. 定期的な医師の診察

物忘れが頻繁に起こる場合や、重篤な症状が伴う場合は、専⾨医の診察を受けるこ とが必要です。医師は、物忘れの原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。

11. 情報収集と教育

物忘れの原因についての知識を深めることも、改善に役⽴ちます。⾃分が感じてい る症状や原因について理解し、適切な対処法を学ぶことで、⾃信を持って対応でき るようになります。

最後に

物忘れは誰しもが経験することですが、それが強く⻑く続く場合や⽇常⽣活に⼤きな影響 を及ぼしている場合は、⼀⼈で悩まずに、ぜひ私たち『ココロセラピークリニック』にご相 談ください。皆さまの⼼と体の健康をサポートするために、さまざまな治療法を提供してい ます。どんな⼩さなことでも、どうぞお気軽にご相談ください。