動悸が止まらない…それはパニック障害かも
1. はじめに
突然心臓がドキドキして息苦しくなる。胸が締め付けられ、強い不安に襲われ、「このまま死んでしまうのでは」と感じてしまう。
そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
一度だけなら一過性の緊張やストレスかもしれません。しかし、動悸が繰り返し起こり、そのたびに強い恐怖を伴う場合、パニック障害の可能性があります。
放置すると外出や通勤が困難になることもあるため、早期に適切な理解と治療を受けることが大切です。
2. 動悸とは?体で起こっていること
動悸とは、普段は意識しない心臓の拍動を強く自覚する状態を指します。
運動や緊張でも動悸は生じますが、安静時に突然強い動悸が出る場合には、自律神経や心の不調が背景にあることが少なくありません。
3. 動悸の原因 ― 心臓の病気と心の病気
動悸は必ずしも心臓病だけが原因ではありません。
不整脈や心不全、甲状腺疾患など身体の病気で起こることもあれば、不安障害やパニック障害といった心の病気が引き金になることもあります。
内科で「異常なし」と言われたのに動悸が続く場合は、精神的な要因を疑って心療内科に相談することが重要です。
4. パニック障害とは?
パニック障害は、突然の動悸・息苦しさ・胸の圧迫感などのパニック発作を繰り返す病気です。
発作は数分〜30分程度で自然におさまりますが、その恐怖体験が強烈で、「また起きたらどうしよう」という予期不安につながり、外出や人前に出ることが困難になる方も少なくありません。
5. パニック発作の症状
発作の際には、動悸に加えて呼吸困難、胸痛、めまい、発汗、手足の震えやしびれなど、全身にさまざまな症状が現れます。
特に「死んでしまうのでは」「気が狂ってしまうのでは」という強烈な恐怖感を伴うのが特徴です。
6. 動悸を引き起こす他の病気との違い
心臓の検査で異常がある場合は不整脈や心疾患が考えられます。
一方、検査で異常がないのに強い動悸を繰り返す場合は、パニック障害や不安障害、自律神経失調症の可能性が高まります。
7. パニック障害が起こるメカニズム
強いストレスや不安で交感神経が過剰に働くと、心拍数が急激に上がります。
さらに脳内のセロトニンやノルアドレナリンのバランスが崩れることで、不安や恐怖が過剰に高まり、動悸を中心としたパニック発作が起こると考えられています。
8. 放置するとどうなる?
「発作が怖いから電車に乗れない」「会議に出られない」など生活に支障が出るようになります。
さらに、外出を避け続けることで広場恐怖を伴い、重症化するケースもあります。うつ病を併発する人も少なくないため、放置は非常に危険です。
9. 自分でできるセルフケア
軽い症状の場合は、深呼吸や腹式呼吸で呼吸を整えたり、カフェインを控えたりすることが有効です。
また、睡眠リズムを整え、適度な運動を習慣にすることも発作の予防につながります。
とはいえ、セルフケアだけで根本的に解決するのは難しいため、早めの受診が推奨されます。
10. 心療内科で受けられる治療
心療内科では、丁寧な問診を通じて診断を行い、症状の程度に応じて薬物療法や心理療法を組み合わせます。
診断書を作成して職場や学校に配慮を求めることも可能です。
11. SSRIによる薬物療法
パニック障害の第一選択薬は SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬) です。
SSRIは脳内のセロトニン濃度を高め、不安を根本から改善する効果があります。
日本でよく使われるSSRI
-
パロキセチン(パキシル®):抗不安作用が強く、パニック障害に有効。
-
フルボキサミン(ルボックス®/デプロメール®):社交不安障害やOCDにも適応。
-
セルトラリン(ジェイゾロフト®):幅広い不安障害に使用され、副作用が比較的少ない。
-
エスシタロプラム(レクサプロ®):安全性が高く、飲みやすいとされる。
SSRIの特徴
依存性はなく、長期的な不安改善に適しています。効果が出るまで2〜4週間かかるため、継続して内服することが大切です。
12. 認知行動療法(CBT)
薬だけでなく、認知行動療法を組み合わせると治療効果が高まります。
「また発作が起きるのでは」という予期不安を修正し、不安に耐える練習(曝露療法)を行うことで、発作を恐れない思考習慣が身につきます。
13. 臨床例
例えば、20代女性は通勤電車で動悸と息苦しさを繰り返し、外出困難に。SSRIの服薬と呼吸法を学んだことで、数ヶ月後には安心して通勤できるようになりました。
また、30代男性は会議で発作を起こし人前が怖くなりましたが、認知行動療法と薬物療法を併用することで発作が減少し、自信を持って発言できるようになっています。
14. 家族や周囲のサポート
「気にしすぎ」と言わず、不安を理解して寄り添うことが大切です。
発作時には慌てずに一緒に呼吸を整えてあげたり、医療機関への受診を勧めたりすることが本人の安心につながります。
15. 受診を検討すべきサイン
動悸が繰り返し起こる、外出や通勤に支障が出る、不眠や抑うつを伴う――。
これらが2週間以上続くようなら、早めに心療内科へ相談しましょう。
16. よくある質問(FAQ)
Q. パニック障害は治るのですか?
👉 適切な治療を行えば、多くの方が改善します。
Q. 薬は一生必要ですか?
👉 症状が安定すれば半年〜1年で減薬・中止可能です。
Q. 薬だけで治りますか?
👉 薬と心理療法を併用することで再発予防につながります。
Q. 横浜・関内・馬車道・桜木町で治療できますか?
👉 当院「ココロセラピークリニック横浜関内馬車道」でご相談いただけます。
17. 横浜・関内・馬車道・桜木町でパニック障害に悩む方へ
当院は、動悸や不安発作で苦しむ患者様に寄り添い、薬物療法だけでなく生活改善や心理的サポートも重視しています。
-
駅近でアクセス良好(関内・馬車道すぐ、桜木町からも便利)
-
人通りが少なく落ち着いた環境
-
オンライン診療対応
-
自立支援医療制度で費用面も安心
18. まとめ
動悸が止まらないとき、それはパニック障害のサインかもしれません。
「また起きたらどうしよう」と不安を抱え続けるよりも、心療内科で相談することが改善への第一歩です。
👉 横浜・関内・馬車道・桜木町で動悸やパニック障害に悩む方は、
ココロセラピークリニック横浜関内馬車道へお気軽にご相談ください。
