適応障害の診断方法とは?
「仕事に行くのがつらい」「最近気分が沈みがち」「もしかして適応障害かも…?」。そんな不安を抱えているあなたへ。この記事では、適応障害とは何か、診断の基準、セルフチェック方法、受診の流れ、診断後の対処法までを、専門的かつわかりやすく解説します。自分自身や大切な人の心の健康が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
適応障害とは?まずは基本を知ろう
適応障害とはどんな病気か
応障害は、環境の変化や特定のストレスに適応できず、心や体に不調をきたす精神的な疾患です。不安や抑うつ、不眠、食欲不振、頭痛、腹痛などの症状が現れます。特徴として、ストレス因が明確であり、それが取り除かれると症状が改善するケースが多いのがポイントです。
うつ病との違いは?混同されやすい症状を整理
うつ病は原因がはっきりしない場合も多く、持続的で重度の症状が特徴です。一方、適応障害は「明確なストレス要因に反応して」発症し、ストレス源がなくなると比較的短期間で改善が見込まれます。また、うつ病では自己評価の低下や希死念慮が強く出る傾向があります。
どんな人がなりやすい?原因ときっかけの具体例
下記のようなタイプの人は適応障害になりやすい傾向があります。
- 真面目で完璧主義な人
- 周囲に頼らず一人で抱え込みやすい人
- 環境変化に敏感な人
きっかけには、転職・異動・離婚・いじめ・家庭不和などの生活上の出来事が関係しているケースが多いです。
性格傾向やストレスとの関係を詳しく知りたい方は適応障害になりやすい人の特徴と対策まとめをご覧ください。
適応障害の診断基準とは?
診断に用いられる主な基準(DSM-5 / ICD-10)
医師による診断では、主に以下の国際基準が用いられます。
- DSM-5(アメリカ精神医学会):
- ストレス因に対して3ヶ月以内に症状が現れる
- 社会的・職業的機能に著しい障害がある
- 他の精神疾患では説明できない
- ストレス因に対して3ヶ月以内に症状が現れる
- ICD-10(WHO):
- 顕著な生活変化によって一時的に生じる精神・行動上の障害
- 顕著な生活変化によって一時的に生じる精神・行動上の障害
どんな症状が診断のポイントになるのか
- 抑うつ気分(憂うつ、涙もろい)
- 強い不安や緊張
- イライラや怒りっぽさ
- 不眠や過眠
- 食欲の増減
- 集中力や判断力の低下
自己判断ではなく、専門家による診断が必要な理由
適応障害は他の疾患(うつ病・不安障害・発達障害など)と症状が重なるため、自己診断ではなく、専門医による正確な評価が必要です。適切な治療と環境調整を受けるためにも、医療機関への相談が第一歩です。
迷った際は、ぜひ当院にお気軽にご相談ください。
セルフチェックで簡易診断|当てはまる項目はある?
適応障害のセルフチェックリスト
次の項目に5つ以上当てはまる場合、適応障害の可能性があります。
- 最近大きなストレスを感じている
- 気分が沈んで涙が出ることが増えた
- 集中力が続かず仕事や勉強に支障が出ている
- 食欲が落ちた、または過食気味になった
- 夜なかなか眠れない、または寝すぎてしまう
- イライラが抑えられない
- 人と会いたくないと感じるようになった
- 休日も気持ちが晴れず疲れが取れない
- 家族や同僚に「最近変だ」と言われた
- ストレスの原因がある環境に近づくだけで気分が悪くなる
チェックリストで当てはまったらどうするべき?
自分の状態に気づいたら、まずは心療内科や精神科で専門医に相談を。できれば無理をせず、周囲に相談する・休養を取る・生活習慣を整えるといった対処も取り入れましょう。
診断を受けるには?受診先と流れを解説
何科を受診すればいい?心療内科・精神科の違い
適応障害は、心療内科・精神科どちらでも診断可能です。ストレスによる身体症状(頭痛・腹痛・不眠など)が強ければ心療内科、精神的な不調が中心であれば精神科を選ぶとよいでしょう。
初診の流れと診察内容
初診では、問診票に現在の悩みや生活状況を記入した後、医師との面談が行われます。必要に応じて心理検査が行われる場合もあります。診断にはストレス因と症状の関係性が重視されます。
診断書はもらえる?会社や学校への提出方法
医師の判断により診断書の発行が可能です。休職や休学の手続きに使えるため、必要であれば事前に勤務先や学校に提出方法や書式を確認しておくとスムーズです。
当院では適切な対応方法から、診断書の作成まで対応可能です。
適応障害と診断されたら|その後の対処法
治療の方法
治療は主に以下の方法で行われます:
- 精神療法(カウンセリング):認知行動療法などでストレスとの向き合い方を学ぶ
- 薬物療法:症状に応じて抗不安薬・抗うつ薬などを処方
休職や休学は可能?制度とサポートの使い方
適応障害の診断書があれば、休職・休学は可能です。会社員の場合、健康保険による「傷病手当金」が支給されるケースも。自分が利用できる制度を医師や労務担当と相談しましょう。
診断をきっかけに環境を見直すことも大切
原因となっている環境(職場の人間関係、業務内容など)が改善されない場合、配置転換や転職なども視野に入れる必要があります。再発予防には「環境の見直し」が非常に重要です。
まとめ|「もしかして…」と思ったら、まずは専門家に相談を
適応障害は誰にでも起こり得るこころの病気です。「甘え」や「弱さ」といった偏見にとらわれず、正しく理解し、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。早めに対処することで、心身ともに健康を取り戻すことができますので、どうか一人で抱え込まず、当院にご相談ください。
