寝る前に脚がムズムズして眠れない…それ、むずむず脚症候群かもしれません。
布団に入った瞬間から脚が落ち着かない。むずむずする。じっとしていられない。気持ち悪くて脚を動かしたくなる。 眠いのに眠れない。イライラする。不安になる。翌日がつらい。
この症状。実は「ストレスのせい」「気のせい」で片づけられがちですが、むずむず脚症候群(以下RLSと記載)という“睡眠を壊す病気”が隠れていることがあります。
RLSは「脚を動かしたい衝動」と「安静で悪化」「動かすと軽くなる」「夕方〜夜に強い」という特徴で整理されます。
このブログは「自分の症状がRLSっぽいのか」を判断する材料と受診の目安、そして日常でできる対策までをまとめたものです。
横浜 関内 馬車道エリアで心療内科 精神科 不眠の相談先を探している方もぜひ参考にしてください。
この記事を読むとわかること
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RLSの“見分けポイント”
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似ている症状(こむら返り 薬の副作用 不安など)との違い
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鉄(フェリチン)など採血で確認したいこと
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生活でできる対策と受診でできる治療
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受診の目安と「相談のしかた」
目次
1. まずはセルフチェック これが揃うとRLSらしい
2. RLSが起きる仕組みは “怠け” ではない
3. 似ている症状との違いで迷いやすいポイント
4. 原因として確認したいこと
5. 今夜からできるセルフケア 眠りを守るコツ
6. 医療機関でできること
7. 受診の目安 我慢しないで良いサイン
8. 横浜 関内 馬車道で相談したい方へ
9. よくある質問
10. まとめ
1. まずはセルフチェック これが揃うとRLSらしい
RLSの可能性をチェック
RLSの診断は、難しい専門検査よりも、まず「症状の型」を丁寧に確認するところから始まります。
国際的にも基本の考え方は次の4点です。
RLSの4つの柱
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脚を動かしたい強い衝動が出る(ムズムズ、痛がゆい、ぞわぞわ、虫が這う感じなど、言葉にしにくい不快感を伴うことが多い)
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じっとしている時に悪化する(座っている、横になっている、会議、映画館、電車など)
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動かすと軽くなる(歩く、伸ばす、さする、脚をゆする、体勢を変える)
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夕方〜夜に強くなる(日中より夜に増える、夜だけ出ることもある)
この4つが「きれいに揃う」ほどRLSの可能性が上がります。
逆に言うと、どれかがズレる場合は、別の病気や別の要因が混ざっていることがあります。
ここで大切なのは“痛み”そのものより“動かしたい衝動”です。
こむら返りのような「突然つって激痛」ではなく、もっと粘り強い不快感が続き、「動かさないと耐えにくい」感じになりやすいのが特徴です。
2. RLSが起きる仕組みは “怠け” ではない
RLSがつらいのは夜ということです。寝る前は当然、体を休める姿勢になります。
ところがRLSは安静がトリガーになりやすい。だから「眠ろうとするほど悪化」してしまう。これは本人の努力でどうにかするのが難しい構造です。
さらにRLSは不眠とセットになりやすい。
眠れない→不安が増える→緊張でさらに眠れない→脚も気になる→また眠れない。
この悪循環に入ると、「メンタルが弱いから」と誤解されやすい。
でも逆です。睡眠が壊れれば、心は誰でも弱ります。
だからこそ、この症状は「我慢大会」にしない方が良いです。
症状を正しく整理して、眠りを取り戻す。そこに治療の価値があります。
3. 似ている症状との違いで迷いやすいポイント
RLSは有名になってきた一方で、似た症状が多く、自己診断が難しい分野でもあります。
ここを整理すると、受診後の近道になります。
似ている症状
| (A) こむら返り | 突然強い痛みが出て、筋肉が固くなる。数分でおさまる。 RLSは「つる痛み」より「落ち着かない不快感と衝動」が中心で、動かすと一時的に楽になりやすい。 |
|---|---|
| (B) 末梢神経障害 | 糖尿病や腰の神経などで、しびれ、灼熱感が日中も続くことがあります。 RLSは夜に強く、そして「動かしたい」が前面に出ることが多い。 |
| (C) 不安のソワソワ | 不安が強いと、体が落ち着かず、足が貧乏ゆすりになることがあります。 ただRLSは「夕方〜夜に強い」「安静で悪化」「動かすと軽快」という型がより明確です。 |
| (D) 薬の副作用(アカシジアなど) | 一部の薬で「じっとしていられない」「落ち着かない」感じが出ることがあります。RLSと見た目が似るため、服薬歴の確認がとても大切です。 |
ポイント
あなたが今困っているのが
「脚のムズムズ」なのか
「全身の焦燥」なのか
「痛み(つり)」なのか
ここを言葉にできると、一気に整理が進みます。
4. 原因として確認したいこと
RLSには、体質や家族歴が関与する“特発性”のタイプがある一方で、背景に要因が隠れている“二次性”のタイプもあります。
(1) 鉄(フェリチン)不足
RLSでは鉄代謝との関連が古くから知られていて、血清フェリチンが指標としてよく用いられます。
日本の神経治療の資料でもフェリチン50ng/mL未満が低値の目安とされています。
「貧血じゃないと言われたのに」と感じる方もいますが、ヘモグロビンが正常でも、貯蔵鉄が少ないことがあります。
(2) 腎機能低下(透析を含む)
腎機能が低下している方では、RLSが問題になりやすいことがあり、睡眠の質に大きく影響します。
米国睡眠医学会のガイドラインでは、ESRD(末期腎不全)での鉄治療の推奨が整理されています。
(3) 妊娠
妊娠中にRLS様の症状が出ることもあります。
鉄の需要が増えるタイミングでもあるため、状況に応じて主治医と相談が必要です。
(4) 薬剤
抗うつ薬など一部の薬剤でRLSが悪化する場合があります。
急に自己判断で中断せず、「どの薬を、いつから、どれくらい」で症状が変化したかをメモして受診に持っていくのが安全です。
5. 今夜からできるセルフケア 眠りを守るコツ
軽症〜中等症の方では、生活の調整で楽になることもあります。ポイントは「完璧にやる」より、効くものだけ残すことです。
セルフケアのコツ
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(1) カフェインは“夕方以降”をまず減らす
コーヒーだけでなく、濃いお茶、エナジードリンク、チョコも含みます。
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(2) 寝酒はRLSにも睡眠にも不利
一瞬眠れても、夜中に浅くなりやすい。脚の違和感が戻りやすい方もいます。
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(3) 脚を温める、もしくは冷やす
相性があります。足湯が合う方もいれば、冷やす方が落ち着く方もいます。どちらが楽かを試して良い。
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(4) 軽い運動は味方、ただしやりすぎない
夕方の散歩やストレッチは有効なことがあります。一方で、夜遅い激しい筋トレは逆効果のこともあります。
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(5) 布団の中で我慢しない
RLSの夜は、「眠ろうとするほどつらい」になりがちです。
ムズムズが始まったら、一度立つ。短く歩く。脚を伸ばす。温める。
勝ち筋は“症状ゼロ”ではなく“睡眠に戻る”です。
6. 医療機関でできること
RLSの診療は、「症状の型」→「背景チェック」→「治療」の順で進みます。
医療機関での診療
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(1) 問診で型を確認
先ほどの4つの柱(安静で悪化、動かすと軽快、夜に強い、など)を丁寧に確認します。
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(2) 採血で背景を確認
とくにフェリチンとトランスフェリン飽和度。低値なら鉄補充を検討します。
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(3) 必要なら薬物療法
症状の強さ、睡眠への影響、日中の眠気、仕事の運転や集中力、併用薬などで選びます。
7. 受診の目安 我慢しないで良いサイン
次に当てはまるなら、早めの相談が向いています。
受診を考えて良い目安
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週に2回以上、眠りがムズムズで邪魔される
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眠気はあるのに、寝つけない日が続く
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日中の集中力や気分、仕事の能率が落ちてきた
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電車や会議など、じっと座る場面が怖くなってきた
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妊娠、透析中、鉄不足が疑われる、服薬中など、背景がある
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「安静で悪化」「動かすと軽くなる」「夜に強い」が揃う
「不眠が主訴」でも大丈夫です。睡眠の相談として入って、RLSが見つかることもあります。
8. 横浜 関内 馬車道で相談したい方へ
寝る前の脚ムズムズは、誰かに説明しづらい症状です。自分でも「気にしすぎかな」と思ってしまう。けれど、眠れない夜が続くほど、心と体は確実に疲れます。
もし今「眠りたいのに眠れない」「脚が気になって夜が怖い」と感じているなら、ひとりで抱えなくて大丈夫です。
ココロセラピークリニック横浜関内馬車道では、まず症状の型を一緒に整理して、「不安が強いのか、RLSが疑わしいのか、両方なのか」を丁寧に見立てます。
必要に応じて採血(鉄の評価など)も含めて、眠りを壊している“本丸”を探し、生活の調整や治療の選択肢を一緒に考えます。
駅から近く、外出が負担な時期でもご相談いただけます。
9. よくある質問
Q&A
| Q1. ストレスでRLSになりますか | ストレスは悪化因子になり得ます。ただ「原因がストレスだけ」と決めつけず、鉄など背景要因も含めて確認する価値があります。 |
|---|---|
| Q2. 片脚だけでもRLSですか | 両脚が多いですが、片側優位もあります。大事なのは“安静で悪化し、動かすと楽になり、夜に強い”という型です。 |
| Q3. 鉄サプリを自己判断で始めていいですか | 自己判断より、採血で状況確認がおすすめです。鉄は必要な人に必要量が基本です。 |
| Q4. 睡眠薬だけで良くなりますか | 眠りを助ける薬が役に立つこともありますが、RLSが本体の場合は、それだけでは戻りにくいことがあります。原因に合わせた治療が近道です。 |
10. まとめ
寝る前に脚がムズムズして眠れない。
その症状はむずむず脚症候群(RLS)かもしれません。
RLSは「安静で悪化」「動かすと軽くなる」「夕方〜夜に強い」という型が大きなヒントです。
また、鉄(フェリチン)不足など背景要因が関係することもあるため、「不眠」だけで片づけず、一度整理すると楽になることがあります。
眠れない夜が続くと、気持ちも体も削れます。
「こんなことで相談していいのかな」と思う時ほど、相談の価値があります。
