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仕事がだめ…「仕事が怖い」「行けない」 正月明けに急増する不安障害のサイン

[2026.01.03]

正月明け。仕事が始まるはずなのに体が動かない。会社のことを考えただけで胸が苦しくなる。朝になると涙が出る。電車に乗れない。玄関で固まる。

「私、もう仕事がだめなのかな」そう感じてひとりで抱え込む方が一気に増える季節です。

でも、最初にお伝えしたいことがあります。仕事がだめになったのではなく、不安が“仕事”という形で爆発しているだけのことがよくあります。そしてそれは、治療環境調整で回復できることが多いです。

この記事では、「仕事が怖い」「行けない」「涙が出る」「動悸がする」などの状態を不安障害(不安症)の視点で整理します。


この記事が役に立つ人

  • 仕事のことを考えると、胸が苦しい、吐き気、涙が出る
  • 朝になると、動悸、息苦しさ、めまいが出て出勤できない
  • 会議、報連相、電話、メールが怖い
  • 「ミスしたら終わり」が頭から離れない
  • 休日も休めず、ずっと仕事のことを考えてしまう
  • 不眠(寝つけない、途中で起きる、早朝覚醒)が続く
  • 横浜、関内、馬車道エリアで心療内科を探している

目次

1 正月明けに不安が爆発しやすい理由

2 不安障害とは?ただの心配との違い

3 「仕事がだめ」の中身、よくある4タイプ

4 適応障害、うつ、パニックとの違い

5 受診の目安

6 今日からできるセルフケア

7 朝がつらい日の現実的な動き方

8 仕事の不安を減らす考え方

9 職場への相談と伝え方

10 心療内科でできること

11 不安障害の再発予防策

12 仕事の不安に関するよくある質問

13 当院のご案内


1 正月明けに不安が爆発しやすい理由

正月明けは、気合いが足りないからしんどいのではありません。誰でも崩れやすい条件がそろいます。よくある理由は3つです。

1.生活リズムの乱れ

年末年始は寝る時間、起きる時間、食事、運動量が変わります。スマホ時間も増えやすい。これだけで睡眠の質が落ちます。睡眠が崩れると、不安は増えやすくなります。

2.仕事再開によるストレス

仕事始めは、評価、締め切り、会議、メール、人間関係が再び動き出します。脳は「また始まる」を危険として学習していることがあり、始まる前から体が緊張します。結果として、動悸、息苦しさ、胃痛、下痢、震え、涙として出ます。

3.年末までの疲労蓄積

実は年末でギリギリだった方が多いです。休みで回復しきらないまま再開が来る。ここで折れるのは「弱い」のではなく、疲労が深いサインです。

正月明けは「仕事がだめ」ではなく、体と心がSOSを出していると捉える方が、回復の道筋が見えやすくなります。


2 不安障害とは?ただの心配との違い

不安は誰にでもあります。問題は、不安の存在ではなく、不安が生活を壊しているかです。

不安障害(不安症)の主な症状

①過剰な心配が止まらない

頭では「考えても仕方ない」と分かっているのに、ぐるぐる考えてしまう。夜も止まらない。

②体の症状が出る

動悸、息苦しさ、胃腸症状、吐き気、震え、発汗、肩こり、頭痛など。

③回避行動の増加

出勤を避ける、会議を避ける、電話を避ける、メールを見られない。あるいは逆に、何度も確認してしまう。

そして大事な点は、不安障害は意志の弱さではありません。脳と自律神経が「危険だ」と誤認して、アクセルが入りっぱなしになっている状態です。だから、気合いで押し切るほど悪化することがあります。


3 「仕事がだめ」の中身、よくある4タイプ

「仕事がだめ」と言っても、実は中身が少しずつ違います。型を見立てると、対処が決まりやすいです。

タイプA:評価への恐怖(ミス=終わり思考)

「ミスしたら信用が終わる」「怒られる」「取り返しがつかない」責任感が強い、完璧主義、気配りができる方に多いです。頑張れる人ほど折れやすい型です。

タイプB:対人恐怖(上司・同僚が怖い)

報連相、会議、雑談、電話がしんどい。相手の表情や声色で心臓が跳ねる。過去の叱責や圧の強い体験が引き金になることがあります。

タイプC:業務過多(終わらない不安)

タスクが多すぎて終わらない。休日も頭が止まらない。結果として睡眠が崩れ、不安が増えます。燃え尽きが混ざっていることもあります。

タイプD:身体症状型(動悸・息苦しさが主役)

「怖い」より先に体が反応する。電車や職場で発作が起きる。ここはパニック要素が混ざることもあります。

自分の型はどれに近いでしょうか。混ざっていても大丈夫です。混ざるのが普通です。大切なのは「型に合う対策」を選ぶことです。


4 適応障害、うつ、パニックとの違い

似ているので整理します。診断は受診で行いますが、方向性の目安になります。

適応障害

ストレス因(職場、人間関係、異動、仕事量)が比較的はっきり。原因から離れると少し軽くなる。正月明けの悪化は多いです。

うつ病

不安だけでなく、「喜びがない」「気力が出ない」「頭が回らない」「自己否定が強い」が中心になることがあります。涙より「感情が薄い」「空っぽ」タイプもあります。

パニック障害

動悸、息苦しさ、めまいなど強い発作が中心。再発恐怖で電車回避などが起きやすい。仕事に結びつくと「通勤が無理」になります。

現実には、疾患や症状が混在することは少なくないです。「どれか一つ」と決めつけず、睡眠、体の反応、仕事負荷を同時に整えるのが近道です。


5 受診の目安

正月明けは「もう少し様子を見よう」が長引きやすいです。以下に当てはまるなら、相談をおすすめします。

早めの相談を検討すべきサイン

  • 不眠(寝つけない、途中で起きる、早朝覚醒)が2週間以上続く
  • 欠勤、遅刻が増えた、能率が落ちた、ミスが増えた
  • 動悸、息苦しさ、めまいが繰り返し出る
  • 食欲が落ちる、体重が落ちる
  • 涙が止まらない
  • 休日も回復しない
  • 「消えたい」「いなくなりたい」が出る

ここは大切なので一言だけ。もし今、自分を傷つけたくなる気持ちが強い、安全が保てないと感じる場合は、安全を最優先にしてください。ひとりで抱えないでください。


6 今日からできるセルフケア

不安をゼロにするのは難しいです。最初は、悪化の連鎖を止めるのが勝ち筋です。

①睡眠を最優先(回復の土台)

  • 起床時刻だけ固定(休日も近づける)
  • 昼寝は20分まで
  • 寝床で考え始めたら一度起きる
  • 就寝前スマホは距離を置く

眠れない時期に「頑張って寝る」は逆効果になりやすいです。寝る努力より、眠れる条件づくりが大切です。

②刺激を減らす(不安の燃料を減らす)

  • 勤務時間外の通知を切る
  • メールやチャットは見る時間を決める
  • SNSの刺激を減らす

不安脳は情報で燃えます。燃料を減らすと落ち着きやすくなります。

③体から緩める(即効性が出やすい)

  • ぬるめ入浴
  • 首、肩、背中を温める
  • 5〜10分の散歩
  • 呼吸は吐く長め(吸う4秒、吐く8秒)

気分がついてこない時ほど、体から整えると効くことが多いです。

④今日だけ“負荷を下げる宣言”をする

自分に対してでいいです。「今日の目標は完璧にやることではなく、壊れないこと」これができるだけで、不安の暴走が止まりやすくなります。


7 朝がつらい日の現実的な動き方

朝は意志の力が弱い時間帯です。だから手順化が効きます。「できる気がするまで待つ」より、動ける手順を固定します。

布団から出る5ステップ

  • カーテンを開ける(体を起こさなくていい)
  • 水をひと口(枕元に置く)
  • 深呼吸3回(吐く長め)
  • 足だけ床につける
  • 洗面で顔を洗う

ここまでできたら十分です。不安障害の回復は、「100点の日」を作るより、ゼロの日を減らすことが効きます。

出勤が無理な朝の“次善策”

  • 欠勤連絡だけする(理由は短く)
  • 受診予約を入れる
  • 横になってもいいが、スマホで不安を増やさない
  • 食事が無理なら水分だけ確保する

朝に崩れた時は「意思が弱い」ではなく、症状が強いだけです。責めるほど長引きます。


8 仕事の不安を減らす考え方

ここからは「頭の中の不安」を扱うパートです。難しいことはしません。やるのは3つだけです。

ワーク1:不安を“分ける”(コントロール可能かどうか)

紙に二列で書きます。

  • 左:自分で変えられること(今日できる小さな一歩)
  • 右:自分では変えられないこと(評価、他人の気分、未来の結果)

不安が暴走する時は、「変えられないもの」に頭が吸い込まれます。右側はこう言い換えます。「考えるのはやめない。ただ“今は扱わない”」これだけで脳の負荷が下がります。

ワーク2:予期不安のループを断つ(最悪の予想→現実に戻す)

不安は「未来の映像」を作ります。例:「会議で詰められる→言葉が出ない→終わり」ここでやるのは反論ではなく、確率を戻すことです。

  • その最悪が起きる確率は何%か
  • 起きたとして、取れる手は1つでもあるか
  • 過去に似た状況で“なんとかなった例”はあるか

不安が大きい時ほど、0か100で考えがちです。確率に戻すだけで、落ち着きやすくなります。

ワーク3:回避行動を減らす(小さな曝露の階段)

不安は避けるほど強くなります。ただ、いきなり突っ込む必要はありません。階段にします。

例:メールが怖い

  1. 未読のまま通知を切る
  2. 1日1回だけ開く
  3. 件名だけ見る
  4. 本文を3行だけ読む
  5. 返信テンプレートで返す
  6. 余裕がある日に短く書く

ポイントは、“勝てる強さ”でやることです。回復は根性ではなく、設計で起きます。


9 職場への相談と伝え方

原因を詳しく説明しなくて大丈夫です。「症状」「業務への影響」「必要な配慮」を短く。これが角が立ちにくいです。

上司への相談例文(最短)

「体調不良が続き、朝に症状が強く出ています。本日受診して状況を整理したいです。取り急ぎご相談です。」

人事への相談例文(調整の相談)

「年明けから不眠と不安が強く、出勤が安定しません。受診のうえ、必要な配慮を相談したいです。時短や業務量調整について一度ご相談できますでしょうか。」

欠勤連絡の例文(理由は短く)

「体調不良のため、本日はお休みをいただきます。回復次第、連絡いたします。」

配慮の具体例

  • 当面、残業なし
  • 会議の出席を減らす
  • 対人負荷の高い業務の比率を下げる
  • メール対応の時間を固定する
  • 段階的に業務量を戻す

「完全休業かフル稼働か」の二択は、つぶれやすいです。グラデーションを作るのが現実的です。


10 心療内科でできること

心療内科は「薬を出す場所」だけではありません。まず、状況を整理する場所です。

心療内科でよく行うサポート

  • 不安の型の見立て(評価恐怖、対人恐怖、業務過多、身体症状型など)
  • 睡眠の立て直し
  • 不安への治療(必要に応じて薬も含めて)
  • 生活リズムと仕事負荷の調整
  • 診断書(休職、時短、配置換えなど)の相談
  • 復職の段階づけと再発予防

薬が必要な場合でも、最小限から丁寧に検討します。「薬が怖い」気持ちも含めて、相談して大丈夫です。


11不安障害の再発予防策

不安障害は「治ったら終わり」ではなく、波があるものです。再発を防ぐコツは“根性”ではなく“設計”です。

再発予防の3つのポイント

①睡眠を崩しにくい型を作る

起床時刻を固定。夜の刺激を減らす。眠れない日が出たら早めに手当てする。

②負荷のサインを早期に気づく

動悸、胃腸症状、早朝覚醒、涙もろさが出たら黄信号。そこで調整する。

③相談先を1つ決めておく

上司、人事、産業医、主治医、家族。誰に何を伝えるかを決める。分散すると疲れます。

復職は「一気に戻す」より、段階的に戻す方が長期的に安定しやすいです。


12仕事の不安に関するよくある質問

Q 正月明けだけつらいのは甘えですか A 甘えではありません。生活リズムの乱れと再開ストレスで、誰でも不調が出やすい時期です。
Q 受診したら必ず休職になりますか A 必ずではありません。時短、業務調整、段階的復帰など選択肢があります。
Q 内科で異常なしでも心療内科に行っていいですか A もちろん大丈夫です。動悸、息苦しさがストレスと連動する場合、心療内科が役立ちます。
Q 薬が怖いです A 怖さも含めて相談して大丈夫です。必要最小限から丁寧に検討します。
Q 仕事に戻れる気がしません A 今は症状が強いだけのことがあります。回復は「設計」で進みます。睡眠と負荷調整から始めると道筋が見えやすくなります。

13 当院のご案内

もし今、「ひとりで抱えるのがしんどい」と感じているなら、よかったら私たちに話してみませんか。

ココロセラピークリニック横浜関内馬車道は、繊細さや感受性の高さゆえに疲れてしまう方、「頑張っているのに苦しい」と感じている方が、安心して相談できる場所でありたいと思っています。

治療は薬ありきではなく、睡眠や生活リズム、仕事の負荷、人間関係の距離感など、心が疲れにくい整え方を一緒に考えます。


まとめ:仕事への不安は限界のサイン

正月明けに「仕事がだめ」と感じる時、それは仕事が終わったサインではなく、不安が限界を超えているサインかもしれません。

不安障害は、気合いで押し切るほど悪化することがあります。

睡眠を戻す。不安の扱い方を変える。負荷を調整する。ここから回復は始まります。

迷っている時点で相談していい。軽いうちほど戻りが早いことが多いです。

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