メニュー

仕事に行こうとすると涙が出る 年明けに急増する心の不調はなぜ?

[2025.12.31]

年明けになると、「仕事に行こうとすると涙が出る」「玄関で動けない」「電車に乗れない」といった相談が一気に増えます。

本人としては理由がはっきりしないことも多く、「自分は弱いのかな」「甘えなのかな」と責めてしまう方が少なくありません。

ただ、これは気合いや根性の問題ではなく、心と体が限界に近づいた時に出る自然な反応として起きることが多いです。

この記事では、年明けに増えるこの状態を心療内科の視点で整理し、原因、セルフケア、受診の目安、職場への伝え方までまとめます。


目次

  1. 年明けに涙が出るのはなぜ

  2. 心の問題だけじゃない 自律神経と脳の仕組み

  3. 真面目で頑張り屋ほど起きやすい理由

  4. 考えられる病気 適応障害 うつ 不安 パニック

  5. 受診の目安 早めに相談したいサイン

  6. 今日からできる対処 まず悪化を止める

  7. 朝がつらい日の現実的な乗り切り方

  8. 職場への伝え方 角が立ちにくい例文

  9. 心療内科でできること 薬だけではない支援

  10. 横浜 関内 馬車道で心療内科を探す方へ


1. 年明けに涙が出るのはなぜ

年明けは「休み中は何とか過ごせたのに、仕事のことを考えた瞬間に涙が出る」という方がとても多いです。涙が出るのは、悲しい出来事があったからとは限りません。

むしろ、体が危険を察知してブレーキをかけていると考えた方が近い場面があります。

心の中では「行かなきゃ」「迷惑をかけたくない」「評価が落ちるのが怖い」と頑張ろうとしているのに、体は正反対の反応を起こして止めにくる。このズレが強いほど、本人は混乱して自分を責めやすくなります。

ここで大事なのは、涙は弱さではなく、“限界が近い時のサイン”になり得るということです。


2. 心の問題だけじゃない 自律神経と脳の仕組み

年末年始は生活リズムが乱れやすいです。就寝、起床、食事、運動、予定、人付き合い、飲酒、スマホ時間。この変化だけでも自律神経は揺れます。

さらに年明けは「再開」が重なります。仕事が始まる、連絡が増える、評価が動き出す、人間関係が再び始まる。

脳はこれを危険として学習していることがあり、過去のつらい体験があるほど、再開の直前に緊張が体へ先に出ます。その結果として、動悸、息苦しさ、胃痛、下痢、めまい、そして涙という形になります。

つまり、年明けの涙は“気持ち”だけでなく“神経系の反応”が混ざっている。だからこそ、気合いだけでは止まりません。


3. 真面目で頑張り屋ほど起きやすい理由

診療で共通点として多いのは、責任感が強い、期待に応えたい、迷惑をかけたくない、弱音が苦手、我慢が標準というタイプです。

こういう方ほど、限界の少し手前まで頑張り続けます。そして限界が来ると、ある日突然止まる。「昨日まで普通に出勤していたのに、急に涙が出て動けない」これは珍しくありません。

むしろ、心が壊れる前に体が先に守りに入ったという見え方をすることがあります。


4. 考えられる病気:適応障害、うつ病、不安症、パニック障害

涙だけで病名は決められません。ただ、年明けの「仕事に行こうとすると涙が出る」背景として多いものを整理します。

適応障害 職場の人間関係、業務量、異動、転職、評価のプレッシャーなど、明確なストレスが引き金になります。原因から距離が取れると少し軽くなるのが特徴です。年明けの再開で悪化しやすい代表です。
うつ病 「涙」よりも「何も感じない」「喜べない」「考えが回らない」が目立つこともあります。意欲低下、集中力低下、食欲低下、睡眠の悪化、自己否定が強いなどが2週間以上続く場合は要注意です。
不安症 不安が止まらない、仕事のことが頭から離れない、眠れない、体が緊張している。年明けは「また始まる」が引き金になりやすいです。
パニック障害 動悸、息苦しさ、ふらつき、「死ぬかも」と感じるような強い発作。通勤電車や職場の近くで起きると、予期不安が強くなり通勤回避につながります。ここは根性ではなく、治療で良くする領域です。

5. 受診の目安:早めに相談したいサイン

次のどれかが当てはまるなら、我慢より相談をおすすめします。

  • 不眠が続く
  • 食欲が落ちる、体重が減る
  • 動悸、息苦しさ、めまいが増えている
  • 出勤準備で涙が止まらない
  • 欠勤、遅刻が増えている
  • 仕事の能率が落ち、自己否定が強くなっている
  • 「消えたい」「いなくなりたい」が浮かぶ

特に最後の項目がある場合は、早めに安全を優先してください。一人で抱えないでください。


6. 今日からできる対処:まず悪化を止める

年明けの不調は、「改善」より先に悪化を止めるのがコツです。まずやることを絞ります。

  • 睡眠を守る
    起床時刻だけ固定、昼寝は短く、寝床で考え始めたら一度起きる、スマホは距離を置く。眠れない夜が続く時は、受診で睡眠を立て直す方が早いことも多いです。
  • 刺激を減らす
    通知を切る、メールを見ない時間を決める、SNSの刺激を減らす。体の緊張が下がりやすくなります。
  • 体を先に緩める
    ぬるめの入浴、首肩を温める、5〜10分だけの散歩、呼吸は吐く方を長く。この「身体からのアプローチ」は即効性が出やすいです。

7. 朝がつらい日の現実的な乗り切り方

朝は特にしんどいです。意志の力を使い切らないために、手順を固定します。

カーテンを開ける、水をひと口、深呼吸を3回、足を床につける、洗面で顔を洗う。

ここまでで十分です。できない日があっても良いです。

ゼロの日を減らす、これが回復の近道です。


8. 職場への伝え方:角が立ちにくい例文

原因を細かく説明しなくて大丈夫です。

「症状」と「業務への影響」と「必要な配慮」を短く伝えます。

  • 上司へ
    「体調不良が続き、朝に強く症状が出ています。業務に支障が出ないよう、本日受診して状況を整理したいです。取り急ぎご相談させてください」
  • 人事へ
    「年明けから不眠と不安が強く、出勤が安定しません。受診のうえ、必要な配慮を相談したいです。時短や業務量調整について一度お時間をいただけますか」

診断書が必要な場面では、医師の所見があると話が進みやすくなります。


9. 心療内科でできること:薬だけではない支援

心療内科は「いきなり強い薬を出す場所」ではありません。

まず、状態を整理します。その上で、必要最小限の治療を選びます。

  • できること
    丁寧な問診で背景を整理、睡眠や不安の治療、生活リズムや働き方の調整、休職・時短・配置換え等の診断書相談、復職の段階づけ、再発予防のフォロー

早い段階で整えるほど、回復も早くなりやすいです。


10. 横浜 関内 馬車道で心療内科を探す方へ

もし今「ひとりで抱えるのがしんどい」と感じているなら、よかったら私たちに話してみませんか。

ココロセラピークリニック横浜関内馬車道は、繊細さや感受性の高さゆえに疲れてしまう方、「頑張っているのに苦しい」と感じている方が安心して来られる場所でありたいと思っています。

つらさが大きくなる前の段階でも大丈夫です。

「こんなことで受診していいのかな」と思う時ほど、一度言葉にしてみてください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME